原因不明の更年期障害に伴う残尿感で苦しんでいる方もいるでしょう。はっきりと原因が見抜けないものですから、基本的な部分、つまり生活を適切にすることが大切。更年期における残尿感と生活習慣の構築について確認します。
かなわない年齢とホルモンバランス
女性の更年期障害。年齢に勝つことはできません。年齢は絶対に重ねるものです。年齢を重ねるに従って女性ホルモンの分泌量が減少します。その結果、体のあちこちに不快な症状が現れてくるのが更年期障害の原因です。
数多い症状の一つ
更年期障害にはさまざまな症状が見られます。ホットフラッシュが代表的で、のぼせてしまう症状のこと。その他には、自律神経の調子が悪くなったり、怒りっぽくなったり、とさまざま症状が現れます。そして残尿感や頻尿も更年期障害の一つの症状として有名です。年齢を重ねれば重ねるほど、トイレの悩みが尽きないのは大変です。
不快な生活に耐えられない
更年期障害が症状をそのままにしておくと不快な生活に我慢しなければいけません。残尿感における悩みは、何度も下着を取り替えなければいけない。寝る前にトイレに行ったのにまたトイレに行かなければいけないなど・・・いつもトイレのことばかりを考えて生活することになります。
嫌ですよね、こんな生活。どうにかして更年期障害の症状を和らげたいものです。せめてトイレの事を考えない生活に戻りたいのですがそう簡単に事は進みません。
男性と異なる体の構造だから
男性にも更年期症状のような障害が出ることもありますが、女性ほどではありません。女性の体の構造は男性とは違います。女性器は性器が露出しておらず、体の中にあるのが大きな違いです。
妊娠や出産を経験することにより、尿道が圧迫されます。下腹部全体の調子を改善しなければ残尿感はよくなりません。男性と少し異なることは理解しましょう。
まずは生活の見直しから
更年期障害の治療というとドクターに頼る人もいるでしょう。それでも、原因不明だったり不定愁訴と決めつけられて終わりという人もいます。ホルモンを注入する治療もありますが、体にかかる副作用が大きく、気の進まない人、こんな治療はやめたいと感じる人もいるでしょう。
生活習慣の見直し
そんな時に生活習慣の見直しは重要です。女性ホルモンの分泌寺の減少とわかっているのですから。ホルモンバランスを正常化させる生活習慣を構築すべきです。
規則正しい生活とバランスのとれた食生活。基本中の基本ですが、多くの人は気が付いていません。規則正しい生活は自律神経を正常化します。
バランスのとれた食生活で、次第に体の調子がよくなります。コンビニ弁当やファストフードは絶対にやめること。栄養のバランスを考えましょう。動物性の食品もよくありません。体に悪いといわれている食べ物はシャットアウト。これだけでも次第に、体はよくなってきます。
バランスのいい食生活をすることによって血液と血管の状態がよくなります。血管というのも目に見えるものだけではありません。目に見えない毛細血管もあります。体中に網の目のように張り巡らされています。血液と血管が正常化することにより身体の機能も回復し始めます。
膀胱周辺や子宮周辺の血液の流れが良くなるので次第に調子がよくなってきたということももありえます。すぐによくなるわけではありません。次第にゆっくりと、少し悪くなったようにみえるときもあります。体は次第に良くなってきます。体にいいと言われることを積み重ねていれば、時間はかかりますが、次第に結果は出ます。
女性の更年期の場合には年齢に勝つことはできませんが、しっかりとした生活習慣を積み重ねれば、かなりのレベルまで改善させられるでしょう。更年期障害の残尿感は原因がはっきりと見えるものではありません。だからこそ、体にやさしいアプローチをしたほうが、毎日の生活をより豊かにできます。