糖尿病と残尿感には大きな関係があります。その患者数も増えていて、ひとごとではなくなってきました。むしろ、糖尿病を改善させることが、残尿感の改善につながることだって考えられるのです。その糖尿病についての知識を身につけていきましょう。
増えている糖尿
糖尿病の患者は日本国内で増え続け、2016年には1000万人くらいはいると推定されています。そのうち治療を受けているのは76.6%と言われています。治療している人もいるし自覚症状がなく、治療していない人もいます。
その糖尿病の原因というと、生活習慣がほとんどです。生まれつきインスリンというホルモンの出にくい人はいますが、それほどの数ではありません。ほとんどの人は生活習慣で自分で作ってしまっているのです。
例えば暴飲暴食です甘いものを食べたり飲んだりしていると
血糖値が上がってしまいます。そして運動不足でため込まれたエネルギーを消費できなくなってしまいます。車に乗る機会が増え、体を動かさなくなる、力仕事をしないでデスクワークばかりしていると運動不足にもなりがちです。
精神的なストレスも大きな影響を与えています。ストレスを感じるだけでも体が酸化してしまうのです。そして、そのストレスを解消しようとするためにアルコールや甘いものなどの体に悪いものを摂取してしまう、という悪循環に陥ってしまいやすいです。
インスリンが大切
糖尿病は血液中のブドウ糖濃度が高くなると発症するといわれています。血液中の糖分が増えてくると体によくないのです。そして人間の体はインスリンというホルモンを分泌しているのですが、このインスリンは血液中の糖分を分解してくれる作用があります。
インスリンがしっかり分泌している人は、糖分を分解する力が強く、糖尿病になりにくいです。インスリンの分泌がうまくいかない人は体内の糖分を分解することはできないので血糖値が高くなります。
インスリンを作ってくれる臓器は膵臓です。膵臓の働きが悪くなることにより、インスリンの分泌量が減ってしまうのです。その他にはインスリンの細胞の感受性が低く、インスリンを分泌してても働きが悪いことがあります。
高血糖
私たちの体は、食物を食べなければ生きていけません。その食べ物の中でも三大栄養素があり、炭水化物・タンパク質・脂質をバランスよく食べなければいけないのです。最も手っ取り早いエネルギーが炭水化物です。炭水化物がブドウ糖に分解されます。
そのグリコーゲンの一部は肝臓に送られてグリコーゲンとして貯蔵されます。ブドウ糖を消費すると肝臓に貯蔵したグリコーゲンが血液中に入り込み、ブドウ糖として処理されるのです。人間の体は活動しやすいようにグリコーゲンを肝臓にため込んでいるのです。
全身に現れる症状
この高血糖の症状がひどくなり現れる症状として、太りやすくなる、喉が渇く、傷が治りにくい、足がつる、記憶力が悪くなるなど不快なものがあります。とにかく、全身に悪い影響が出てしまいやすいです。さらに血糖値が高くなると昏睡状態になることもあります。
全身の血管や神経の状態が悪くなるので、腎臓ももちろん悪くなり残尿感に悩まされることも出てきます。
適切な生活でしか治せない
これだけ怖い怖い糖尿病なので、ならないように心がけることが大事です。私たちの周りには私たちを堕落させるものばかりがはびこっています。お酒を飲んだり、脂っこいものをばかり食べたり、甘いものを食べたり、食欲を刺激するようなテレビ番組係が放送されていたり・・・周りに流されているといつの間にか糖尿病にされてしまうかもしれません。野菜中心のバランスのとれた食生活と、適度な運動、まともな生活習慣は保たなければいけません。糖尿病のほとんどの人は、生活習慣で作り上げたものなので、生活習慣を正すことでしか回復することはできないのです。