さっきおしっこしたのに、またトイレに行きたくなってしまった。
いわゆる残尿感というものですが、ひどくなると尿失禁ということになります。尿失禁と常識的にはおもらしのことです。子供だけが尿失禁するものではありません。大人でも悩んでいる人が多いです。尿失禁と残尿感には大きな関係があるので、この機会にみてみましょう。
尿失禁について
尿失禁と真剣に考えたことのない人もいるのではないでしょうか。一般的には自分の意思とは関係なくおしっこが出てしまうことをいいます。生活に支障きたすレベルになると治療したほうがいい、ということです。
その判断のポイントとしては客観性が挙げられます。検査や触診などで他の人から見てもわかるくらいのレベルということ。医師などの専門家が見れば、この人は尿失禁だなと思わせるくらいのものが必要です。
もう一つのポイントは自分の意思でコントロールできないことです。しようと思ってもいないのに出てしまう。これが注目ポイントです。少しだけ漏れてるくらいなら大丈夫でしょ。このような態度ではいけません。客観性がないかもしれませんが、自分の意思でコントロールできないなら尿失禁と判断するべきです。
少しくらいなら大丈夫、と思っているうちに症状が悪化することも考えられます。早いうちに原因を見つけることが大切です。
尿失禁セルフチェック
尿失禁といっても子供のおねしょとは違います。尿失禁と判断する時にどんな場面なのか、どのようなくせがあるのか。人によってさまざまです。ウィークポイントを探るためにも尿失禁のセルフチェックをしてみましょう。例えばこんな感じです。
- くしゃみ・咳をした時
- 重いものを持ち上げた時
- 少し走った時
- おしっこしたくてトイレに駆け込んだけど間に合わなかった時
- もう少しのところで我慢できなかった時
- 冷たい水に触った時
- トイレに行く回数が1日10回以上
- 就寝してから2回以上トイレに行く
- スポーツ・旅行中でもおしっこのことが気になる
- 尿失禁を気にしすぎて気分が落ち込む
- トイレの場所が気になる
- これ以上悪化した時のことを考えて不安になる
これらのチェックポイントで当てはまるものが多い方は尿失禁の可能性が高いです。覚悟して対策をしましょう。当てはまるものが少なかった人はまだまだ大丈夫ですが、年齢とともに残尿感や尿失禁の患者が増えます。気を抜かないで膀胱の状態をよくしましょう。
自分の尿失禁の種類は
尿失禁は人によってタイプがあります。どのタイプなのか自分で知っておくことが大切なのです。例えば、夜寝てる時にだけ尿失禁が起こる。出かけたときにだけ尿失禁が起こる。重い物を持ち上げたときだけなど、人により大きな特徴があります。セルフチェックをすると自分の尿失禁のタイプが見えてきます。
最も多いのは咳やくしゃみをした時。尿失禁で悩んでいる人の7割以上が咳やくしゃみで起こると回答しています。その次にはトイレに行きたいと思ったけど間に合わなかった時。笑ったときが第3位です。重い荷物を持ってスポーツをしている時がそれに続きます。おなか周辺に力が入ったときに尿失禁を起こしてしまうケースが多いです。
残尿感がひどくなってくると尿失禁も併発してしまいます。確かに尿失禁は恥ずかしいかもしれませんが、つらい現実を受けとめなければ改善することはありません。尿失禁のタイプを判断するためにもどんなときに尿失禁を起こしてしまうのか。分析しておくと対策がはっきりしやすいです。たいしたことない、尿失禁なんて起こっていないことにしようとタカをくくってはいけません。早いうちから対象をしておくこと。歳をとってもおしっこのことを気にしないで快適に生活するための秘訣です。