多くの国民が悩んでいる排尿トラブル。

若いときには大丈夫と思っていても、年齢を重ねれば重ねるほど、尿トラブルに悩む人の割合は増加します。

尿トラブルになると、どのような症状があるのでしょうか。何となく思い当たるだという人は一般的な症状を頭の中に入れておいてください。

尿が出にくい

本来ならば勢いよく尿は出るものなのですが、それがスムーズに出ないという症状があります。

尿の勢いが弱い
途中で途切れ途切れになる
おなかに力を入れないと排尿ができない

このようなタイプの症状を排尿症状と呼ばれています。

若い時にはそれほど問題にはならないのですが、年齢を重ねるに従って筋肉が弱ってくるので、年齢のせいと片付けられることが多いようです。

尿がためられない

排尿には問題がないが、おしっこが何となく近い、トイレのことが気になって仕方がない。
夜中にトイレに行こうとして目が覚めてしまう。

これらの症状は蓄尿症状と呼ばれています。

夜に眠れないからといってアルコールに頼ったり、睡眠導入剤を飲んだりするのはよくありません。さらに具合が悪くなったり起きるのがつらくなったり、排尿症状がひどくなってしまうケースもありますので要注意です。

排尿後症状

おしっこを排出した後に何となくすっきりしない。おしっこが残っている感じがする不快な症状があります。

こういうタイプの症状を排尿後症状と呼びます。一般的には残尿感と呼ばれているものです。

トイレに行ったのにもすぐにトイレに行きたくなるなどの症状がよくみられます。排尿後の感覚が何となく悪く気分がすっきりしないのが特徴です。

体内の尿がしっかり出しきれていないことがわかります。排尿した後に排出しきれなかった尿を出してしまい、下着を汚してしまうことがあります。

原因は

残尿感や排尿トラブルといっても、さまざまな症状があります。そしてその原因は微妙に異なっています。

これらの症状を処方薬で抑えることは一時的には可能ですが、根本的な解決には至りません。医薬品や手術で一時的に症状のみを抑えることを対症療法と呼ばれますが、本当に治したことにはならないのです。

##見かけの症状だけに惑わされないで
表向きの症状には必ず原因があります。そしてそのトラブルの原因となっているのは内臓の不調です。

普段から内臓を傷めるような生活はやめましょう。

もともと内臓が弱りやすい人がいます。

男性の場合は前立腺周辺、女性の場合は子宮や膀胱の周りの不調が尿トラブルの原因となっています。

尿にかかる時間

病気かどうかを判定するわけではありませんが、膀胱周辺の状態が良くなっているのか弱っているのかを判断する方法があります。

それは尿の時間を計測することです。一般的に男性は10秒以内、女性の場合には5秒以内が目安となっています。

時間がかからない人は膀胱周辺の筋肉がしっかり働いています。そのため尿の排出がスピードが速く時間が時間がかかりません。

逆に時間がかかってしまう人は膀胱周辺の筋肉がしっかり動いておらず、膀胱や子宮周辺の神経の働きが悪くなっていることが考えられます。

もちろん、摂取した水分量が多かったり、アルコール分を多くとったりして排尿に時間がかかることもありますので絶対の基準ではありません。

何となく時間がかかるなぁ…と思ったら、膀胱の調子が悪くなっていると疑ってかかってください。体調が悪くなっていることを自覚するのは嫌なことなのかもしれませんが、早いうちに対策を取れます。

若いから大丈夫は通用しない

他人には相談しにくい排尿トラブル。排尿トラブルにもさまざまな症状があり、前立腺の周辺や膀胱や子宮周辺の筋肉や神経の働きが弱くなっていることが推測できます。若いから大丈夫とタカをくくっている人もいますが、早いうちに体の中を大切に使うような生活に切り替えたいものですね。