夜中におしっこを漏らしてしまう夜尿症。いわゆる『おねしょ』ですが悩んでいる方もいます。どのように改善させたらいいのでしょうか。
夜尿症を克服するには
夜尿症の原因はよくわかっていません。医師ですらよくわかっておらず、お手上げの状態です。検査をしても何も出てこないことも多く、精神的なところに問題があるのかもしれません。
夜尿症を克服するため、推奨されているのは以下の項目です。
- 寝る前に水分を取らないようにする
- 激しい運動や興奮刺激を避ける
- 規則正しい生活習慣を身につける
- 眠ったら起こさない
- 子供に自信を持たせること
- むやみやたらに叱らない
処方薬には気をつけて
これらの他にも専門家は、さまざまな治療法を施します。精神・心理療法・催眠術・理学療法なども試みられることがあります。
精神科医は薬物療法を行いますが、よくありません。逆に悪化して精神状態が悪くなることがありますので、処方薬には頼らないほうがいいでしょう。
薬を飲んで、夜尿症の原因が取り除かれることはありません。成長期の子供に向精神薬はよくありませんので、要注意です。専門家にかかるのだったら、カウンセリングのみにするなど、医薬品に頼らない方法が好ましいです。
年をとれば勝手に治る
夜尿症は年をとると勝手に治る、と言われています。中学生くらいで自然と治ることが多いです。そのため、あまり気にしないほうがいい、というのも事実です。
長男に多い
夜尿症は長男や長女に多いと言われています。末っ子や一人っ子ではそれほど多くありません。理由は解明されていないのですが、なぜか長男・長女に多いのです。
夜尿症にかかる子供の母親の特徴もあります。溺愛型や猛獣型、反対に子供に無関心型、神経質、怒りやすいタイプが多いと言われています。
子供の性格には、神経質なタイプが多く、臆病でわがまま、甘えん坊の性格で、比較的知能が高く、学校の成績では真ん中よりも上位になることも多いと言われています。
このことからも、親子関係の問題を改善改善させることが必要なのはわかります。親子の関係で、子供が疲弊していることがうかがえるでしょう。
夜尿症は神経症の一種、ととらえてもいいかもしれません。覚せい時に、ストレスをため込みすぎてしまい、睡眠中に一気にリラックスしすぎてしまうのかもしれません。
夜尿症の子供は眠りが深いと言われています。起こしてトイレに行かせようとしても、トイレに着かずにおしっこ漏らしてしまう子もいます。起こしても、すぐに目を覚まさないくらい熟睡している子が多いです。
学校があっていないのかも
夜尿症の原因としてはっきりはしていませんが、学校の存在もあります。世の中には学校に向かないタイプのお子さんも確実にいます。
全体の10%くらいの子供は、学校教育に適性がなく、ストレスをため込みやすいタイプです。成績に関係はありません。
学校に通うとストレスがたまってしまう。完全に管理されたスケジュールで体に合わない子もいます。もともと学校に会ってないのかもしれません。
それで無理をして学校に合わせることで、ストレスがたまり自律神経が乱れ、夜尿症になってしまうとも考えられます。
学校教育にあっていないお子さんには、学校以外の選択肢を提示することも必要です。学校に向いていないからといって能力がないというわけではありません。
むしろ、逆に能力があるから管理教育に合わせられず、ストレスがたまるのです。周りのお子さんに合わせなければいけないのですから。そりゃストレスはたまります。学校という存在も見逃せない存在です。
夜尿症は医師でも原因をはっきりと指摘できない難しい問題です。精神的なところに問題があることも多く、薬物療法は子供の成長に悪影響を与え、異常行動を引き起こすのでおすすめできません。
一方で、成績優秀で神経質なタイプの長男・長女がなりやすく、頑張って学校の常識に合わせようというストレスが背景にあることも見逃せません。
学校だけが人生ではない、という気楽さを持つことで、ストレスが解消できるかもしれません。子供の心理は、大人が考えるより複雑です。