毎朝便がしっかり出ない。
薬で何とかしようかなと思っているけど怖いな。
その直感は当たっています。薬で体調不良がよくなることはありません。その場しのぎにしかなりません。
残便感で悩まされている人も、下剤を使いたいし使っている方もいるかもしれません。下剤のメカニズムって何なのでしょうか。便通をスムーズにする方法とともに確認してみます。
下剤のメカニズム
便秘になってしまう原因を考えたことがありますが。はっきりと水分が足りないからです。水分が足りない便は硬くなってしまい便秘を起こしやすいです。
腸の中で便が固まってしまうのです。腸の中の水分量を増やすこと。そうすると便が腸の中でスムーズに降りていきます。そして、やわらかい便が出てくれるというわけです。
腸内の水分を増やすということは、塩分やマグネシウムを増やすことです。便秘対策の下剤のメカニズムです。しかし問題もあります。どんな薬にも副作用があるということは紛れもない事実です。
便秘薬を使って便通を解消しても、根本的な解決にはなっていないのです。何か他の原因で便秘になってしまっているのです。その原因を直視しないまま下剤を飲んだとしても、その場限りの対象にしかなりません。
むしろ体が下剤に慣れてしまい、いくら飲んでも効かなくなってしまいます。そうなると下剤の量がどんどん増えて副作用で苦しむことになってしまいます。
時には便秘が効きすぎて、下痢を起こしてしまうことも思わぬところで便を漏らしてしまうことにもなりかねません。薬でコントロールするのには無理があります。
食物繊維が少ない
便秘になってしまう考えられる理由は食物繊維が少ないこと。普段、出来合いのお野菜を食べていますか。何も考えずに食生活を行っている方が多いのではないでしょうか。
食物繊維は野菜に多く含まれています。胃袋でも消化しきれないので腸まで食物繊維は通っていきます。便に空気が入りやわらかくなります。便の量が多くなり出しやすくなるのです。
逆にジャンクフード・コンビニ弁当・スーパーで販売されているお惣菜を食べると、食物繊維や栄養がほとんど含まれていないものを食べることになります。
その結果、便が小さくなり固まってしまうのです。腸の中で移動しにくく、いくら踏ん張っても便が出ないことになります。ここで下剤を使ったとしても下剤が切れたらそこで終わりです。また便秘に苦しむ羽目になります。
出しやすい便を作る
便秘を下剤で改善することはおすすめできません。食生活を改善することで便が出やすくなります。むしろ自分の望む便を作るために食生活を組み立てるくらいの気持ちが必要です。
望ましい便の姿は、量が多く、やわらかく、色は茶色で薄い色のほうが好ましいです。このような便を作ることを心がけましょう。とにかく食べるものと言ったら野菜です。穀物をしっかり食べることが重要です。
体に悪いジャンクフードを惣菜などは避けましょう。ビタミン剤などもよくありません。スーパーで販売されているカット野菜や野菜ジュースなどにも栄養がほぼ含まれていません。
調理の途中でビタミンは消滅してしまいます。素材を購入して家でしっかりと調理すること。そうしなければ栄養分のない食事になってしまい、便の量も増えず便秘になりやすくなります。
このようにして生活習慣を整えていかなければ、いくらトイレで踏ん張ったって解決することはできません。そして便秘になるということは腸の状態が悪く下痢を起こしてしまいやすいです。
専門家と呼ばれている医師ですら手っ取り早く下剤を使ってしまう人もいます。全く原因を考えておらず、中には処方薬の使い過ぎで腸が働かず、便秘になっている人もいるくらいです。
それをさらに下剤で無理やり出そうとするめちゃくちゃな専門家だっているくらいです。
残便感で苦しみたくないのなら、下剤のような薬で手っ取り早く抑えようとせず、生活習慣、特に食生活の部分で気をつけなければいけません。食べるものが変われば体も変わってきます。