尿もれの検査をするとき、超音波検査が行われることがあります。

一体どんなものなのでしょうか。そして尿もれを改善するきっかけになるのでしょうか。

超音波検査って

人の耳に聞こえない超音波を当てることによって、体内がどのような状況になっているのか様子がわかります。

そのメカニズムは魔法ではありません。音波を当てると、その音が跳ね返ってきます。異常がなければ、全体的にバランスよく音が跳ね返ってくるのです。

結石などの異物があることによって、音の跳ね返りに乱れが生じます。音波を画像に変換することによって、体内の様子を探っているわけです。

メリットはダメージがない

超音波検査には、副作用がないというメリットがあります。CTスキャン・レントゲン・マンモグラフィー検査というものは、放射線を体の中に当てることにより、体内の様子を画像として映し出しています。

放射性物質を体内に入れることは体にいい事ではありません。よっぽどのことがないかぎりやってはいけないのです。医療被曝という言葉があるくらいです。

放射性物質が体内に入ると遺伝子を傷付けたり、ガンになったり、妊娠している場合には胎児に悪影響が出る場合もあります。細かい粒子を体に貫通させるものですから、目に見えない大きなダメージを負ってしまいます。

超音波検査ではこのようなダメージがありません。音波を使っているからです。

検査ですべてわかるわけじゃない

超音波検査で尿もれを診断する場合には結石があるかどうかを確認します。その他にも何かの異物があるのかもしれません。

しかし、人間の体はそんなに簡単なものではありません。超音波検査を行っても、原因がはっきりわからないこともよくあります。

検査ですべてがわかるわけではないのです。むしろ、尿もれという病気の原因が、目で見えることのほうが珍しいのです。そんなにわかりやすいことはないのですから。たいていの場合、目に見えないことが普通です。

検査でわかるくらいのものが原因かどうかわかりません。他に何らかの原因があって、結石ができていると考えたほうがいいです。

例えば、結石ができるのは血液の酸化が問題だといわれていますが、血液を酸化させるような食生活。例えば、普段からアルコールを飲んでいるなども考えられます。尿もれの原因も、検査を行ってすぐに解決するわけではなく、逆算して生活習慣まで遡らなければいけない、ということになります。

原因は生活

病気の原因は大抵の場合生活習慣にあることのほうが多いです。体に悪いもの取り込んでしまって血液が悪くなる。

血液が悪くなれば、神経の働きも悪くなり、体が正常に働かなくなります。生活習慣に問題があるということは、血液に問題があることとほとんど同じといってもいいでしょう。

対症療法では解決しない

原因がわからない尿もれを対症療法で、抑え込んだとしても意味がありません。対症療法は目に見える症状を薬で抑えたり、手術で取ったりすることをいいます。

一時的に改善するかもしれませんが、また同じ症状が現れてきます。原因を取り除いていないから当然です。同じ手術を何度も繰り返さなければいけない。いろんな薬を飲まなければいけない。これは全く治療になっていないということです。

現代医学のデメリットは、目に見えるものばかり信じるところにあります。超音波検査を行っても「異常がないのだからあなたが悪い」と言われてしまうのも無理はありません。目に見えることがなければ原因がない、とされてしまうからです。「見えないから、ない」ことにはなりません。

確かに超音波検査では、医療被曝なく、体内を観察できるかもしれません。でも、それで原因が完全に解明されることはありません。それよりも生活習慣を正しくして体に悪いものを体内に入れないことのほうが大事です。

一時的な処方薬や手術に頼っても、再発するおそれもあります。生活習慣の問題は、医師が代わりに行ってくれるわけではありませんので、地道に頑張っていく必要があります。