尿もれに悩んでいる方にエコー検査という選択肢があります。その仕組みを学んでください。
体を切らずに、体内の様子がなぜわかるのでしょうか。それは体に音波をあてているからです。耳に聞こえないくらいの音波をあてて、その跳ね返った音を画像に変換して映し出しているのです。
尿もれの診断にも有効で泌尿器科でなくてもさまざまな診療科で使われています。
エコー検査のメリット
エコーを使って残尿量を測定することにはメリットがあります。それは、放射線に見られるような医療被曝がないこと。
CTスキャンやX線などの放射線は、目に見えないくらいの細かい粒子を体に貫通させて体内で様子を画像化するものです。
体にダメージのかかる放射線を当てるわけではないので体にダメージがかかりません。まだ妊娠したことのない女性や、おなかの中に赤ちゃんがいるという人にも、エコー検査はダメージをかけることがないのでおすすめです。
レントゲンやCTスキャンなどは放射性物質を体内に入れるので体によくありません。専門家と言われる人たちが無視できるくらいの小さい量だから大丈夫と説明することがありますが、医療被曝という言葉があるのです。
病院に行って被爆してさらに体調不良の原因となることもあります。放射線により被曝が原因で体調不良になったとしても、医師の方たちはそれを理解できないでしょう。
日本の医師はレントゲンやCTスキャンを当たり前のように使っていますが、そのデメリットや仕組みをよくわかっていないのです。放射線が体に与えるリスクを、理解できない方が多いです。目に見えないものだから甘く考えているのでしょう。
後で体調が悪くなったとしても、それは病気のせいだ、と片付けられてしまいます。医療被曝の問題を甘く考えないほうがいいでしょう。レントゲン・CTスキャンのような放射性物質を使う検査は、避けたほうが無難です。
痛みがない
エコー検査では、残尿感量の測定に痛みを感じることがありません。痛みの恐怖におびえなくても検査ができてしまうのです。ただ横になっていればいいだけ。気楽です。
具体的にわかる
膀胱にどれくらい尿がたまっているのかはっきり知りたい方もいるでしょう。エコーなら、どれくらいの尿がたまっているのかを具体的に理解できます。
前立腺肥大
エコー検査の最も大きな特徴は体内にある異物を測定できること。体内に音波をあててその反射を測定しているのです。体内に異物があると反射のスピードは変わってきます。
前立腺被害があるかどうかも測定できます。尿もれの原因が、前立腺肥大のこともありますのでしっかりとチェックできます。
結石がわかる
体に結石ができやすい方がいます。男性に多く、尿道を塞いでしまうことになります。スムーズにおしっこができないので不快な思いをします。
エコー検査によって結石があるかどうかもわかります。音波を当てると何もない部分と、結石がある部分では音波の跳ね返りが変わってきます。
結石が見つかった場合には破壊することができますのでエコー検査は大変便利です。
尿もれの原因がわからずはっきり画像で見てみたい方もいるでしょう。そんなときにエコーは体に負担をかけることもなく体内で様子を画像診断できるので便利です。
といっても、目に見える結石や前立腺肥大があったとしても、それができる原因を取り除かなければ、いつになっても治りません。
検査で映る画像は原因でなく結果です。目に見えるものは原因ではありません。単なる結果なのです。検査と手術だけでサクッと治るのではなく、その他にも生活習慣の改善や病気にならない体を作ることも考えていきましょう。
そうしないと、一時的に治ったように感じても、同じ症状が繰り返されてしまいますから。