尿もれの原因って人それぞれです。人によって尿もれの原因は違っているので、自分なりに原因を考えなければいけません。その原因の一つとして考えられるのが腹圧がかかってしまうこと。腹圧がかかると、なぜ、尿もれになってしまうのでしょうか。そのメカニズムと対策を確認します。

膀胱に圧力をかける内蔵

尿もれの原因として膀胱の不具合が考えられますが、膀胱だけを見ていてはいけません。膀胱は上半身の内臓の重さがかかってくるので、おなかに圧力がかかりやすいです。

姿勢が悪くなり、背中が曲がると、内臓が下に押し出されて膀胱に圧力をかけます。その結果、膀胱にダメージがかかってしまうのです。おなかにダメージをかけないようにしたいものですね。

無理な姿勢

尿もれの改善のためには無理な姿勢を続けるのを避けたほうが無難です。おなかに負担をかけてしまいやすいから。

おなかに圧力がかかると内臓に力がかかり、座った時に最も下になる膀胱や骨盤底筋に圧力がかかってしまいます。姿勢が悪いと、常に内臓に圧力がかかり、尿もれが悪化し、改善できなくなってしまいます。

おなかに負担のかからない姿勢をとらないこと。無理な姿勢を長時間、続けないことは重要です。

出産で

おなかに負担がかかるのは出産でも同様。腹圧のかかって膀胱にダメージを与えてしまいやすいので、出産がに尿もれを起こしてしまう人も増えます。

出産後には骨盤底筋を鍛えることも重要です。産後すぐでは体力が回復しておらず、無理をしないほうがいいですが、体力が回復したら、筋力を鍛えることも重要です。

骨盤底筋を鍛えるトレーニングもありますが、基本的には、骨盤や膀胱子宮の血流をよくすることが重要です。ウオーキングは、体中の血液のめぐりをよくしてくれるので、ちょうどいいトレーニングになります。

歩いているときには、腰に負担もかかりにくいので、おなかにかかる腹圧も小さくなります。適度に歩く時間を作るといいでしょう。

腰痛も同時に予防

腰痛に悩むようになった人も、姿勢が悪くなって尿もれに悩みやすい体になっているといえます。腰痛と尿もれはセットで考えたほうがいいでしょう。

姿勢が悪くなり、おなかに圧力がかかった結果、膀胱の筋肉まで圧迫してしまう。最終的に尿もれを引き起こしてしまうのです。

姿勢と腰痛も同時に

尿もれの改善をするのなら姿勢と腰痛の改善も同時に必要になってきます。尿もれになったからといって膀胱のことばかり考えてはいけません。

内臓に圧力がかかって、尿もれを引き起こす原因となってしまうこともあります。体のバランスが崩れることによって起こっているのです。全体のバランスまで考えなければいけません。

尿もれが原因だからといって膀胱や腎臓だけに問題があるわけではありません。姿勢という人間の全体的な骨格にまで原因を求めなければいけないのです。

姿勢が悪く腹圧がかかるような原因の時には病院で処方薬を出してもらってもほとんど効果はありません。一時的に楽になりますが、根本的な改善には至らず、長期間薬を服用していると副作用に悩まされることも。別の疾患となりかねません。

姿勢が悪いおなかに圧力がかかっていると感じたら、その生活をやめることが重要です。まずは体全体の血流をよくすして、やわらかい筋肉を作ったほうがいいでしょう。

原因を取り除くのは簡単じゃない

病院の薬や手術というものに安易に頼らず、考えられる原因を自分なりで探し出すことが重要です。そう簡単に、手っ取り早く取り除ける原因というのはそんなにありません。

医師のような専門家の方々は忙しく、簡単に結論を出してしまいやすいがちです。そのような人たちにかかっても根本的な原因はわからないでしょう。姿勢の悪さというものは病院で治ることはなく、地道に治していくしかないのです。