もしかしたら残尿感に悩んでいるのは、頻尿だったり、尿失禁の症状が出ているのではないか・・・
一過性のものなのかもしれないけど治療が必要なのか判断がつかない・・・

そんな時に正常な排尿の姿が、どんなものなのかを知っておくと異常であることがわかりやすいです。正確に残尿感の原因を判断するためにも、まともな状態の排尿の姿を知っておきましょう。

正常なおしっこって

正常な姿の廃業後はこんな感じです。

  • おなかに力を入れなくても尿が出る
  • 尿に勢いがある
  • 30秒くらいで終わる
  • 途中で尿が途切れない
  • 残尿感がない
  • おしっこに行ったけどまた行きたいということはない
  • 自分の意思でコントロールできる
  • おしっこがしたくなってもある程度我慢ができる

これが正常な排尿の姿です。上に挙げた通りでなければ調子が悪くなっているといってもいいでしょう。でも、上に当てはまるからといって、すぐに病院で治療を受けなければいけない、というものでもありません。

なぜならば、その人の状況によって一時的に排尿に不具合が出る場合だってあるからです。例えば、年齢や季節それ以外にも旅行・精神的なストレスを抱えている場合にも排尿に異常が生じます。このような原因をしっかりと見つめることで、正確に残尿感や頻尿を改善させることができるのです。何でも病院に行けばいい、ということでもないのです。

正常な排尿の回数は一日5回~7回。夜は0回~1回程度です。排尿回数が多い場合には腎臓に逆に負担がかかるので気をつけましょう。

夜間の頻尿については、寝てから起きるまでの間でカウントします。人間の体は夜中はおしっこが作られにくい状態になっています。それは夜中に起きなくてもいいようにゆっくり休めるように体が調節しているのです。

夜は休まなければいけないという事情を考慮して、本能的に人間の体がおしっこの回数を少なくしているのです。夜におしっこを出さなくてもいいのは抗利尿ホルモンのおかげなのですが、若い時には正常に分泌されています。

年齢を重ねてくることによってホルモンに問題が生じます。それが夜間頻尿。夜中に起きてトイレに行きたくなることです。夜中にぐっすり眠れず、夜中に何度もトイレに起きてしまうことはありませんか。これは年齢による抗利尿ホルモンの減少のせいです。おしっこが気になる方は、夜にお茶を飲んだりするのを避けましょう。アルコール類は利尿作用があるので夜間頻尿を引き起こしやすいです。寝る前の飲酒は控えましょう。

セルフチェックの必要性

上に紹介した正常な排尿の姿。めんどくさがらずに自分の体調を判断してください。意外と自分で自分の体を分かっていない人もいます。我慢できないくらいに頻尿や残尿感がひどくなり、病院で治療を受けようと思っても、正確に説明しなければ医者も原因を取り違えてしまいます。

セルフチェックをしておけば、正確な対策もとりやすいです。治療者の立場からも、診断しやすく間違いも少なくなります。セルフチェックを心がけると自然と原因もわかり、病院に行かなくても、対策可能ということだってあります。医師に診断してもらう前に、まずは自分でしっかりと残尿感や頻尿の症状を把握すること。それが治療への第一歩です。

なかなか相談しにくい残尿感。他人に相談するのもつらいものがあります。それならば、上に紹介した正常な排尿を知っておけば、体に異常が出ていることだってわかります。正常な排尿とどれくらいの差があるのかもわかりやすくなり、病院にかかった時にも、スムーズに説明できます。正常な排尿を知ること。意外と知られていない正常な排尿について、知っておいて損することはありません。