相談できない、でも苦しんでいる人が多いのが残尿感や尿失禁。残尿感や尿失禁の原因として、過活動膀胱が挙げられます。何かの原因によって膀胱が敏感になりすぎてしまうことをいいます。過活動膀胱と生活習慣病の関係を確認しましょう。

原因のわかりにくい過活動膀胱

過活動膀胱には、神経に問題がある場合と、神経に問題がない場合の2種類があります。神経に問題があり、残尿感や尿失禁が起こってしまう人。血管障害や脊髄に問題を抱えている人が多いです。それよりも神経に問題がない場合で頻尿になってしまう人。原因が全くわかっていない患者も多いです。

過活動膀胱の患者は40歳以上の12%に上ると言われています。全国でも800万人くらいの患者さんがいるといわれています。このうちの50%くらいは尿失禁を併発しているともいわれています。

40歳以上の女性の中の約2割が過活動膀胱や尿失禁の疑いがあると言われています。アンケートによると、残尿感や頻尿尿失禁の不安を感じるという人が約3人に1人はいるという計算。かなり多くの人が悩んでいて誰にも相談できないと答えています。

原因が分かっていない過活動膀胱

膀胱が敏感になりすぎてしまう過活動膀胱で苦しんでいる人は年齢とともに増えていきます。簡単に病院を受診しましょうとアドバイスする人がいますが、これも適切ではありません。なぜならば、原因が不明で、処方薬をもらったとしても対症療法に終わるだけで根本的な治療になっていないことがほとんどです。だからといって諦めることはありません。できるだけのことは自分でやるという方法が取れるからです。

生活習慣の大切さ

生活習慣をとても大事です。私たちは生活習慣の積み重ねで生きているのですから。例えば、体をこまめに動かすこと。激しい運動は必要ではありません。疲れない程度のウオーキングや、体操をこまめにやることも効果的です。体の血流が良くなり、全身が筋肉がつくからです。膀胱周辺も加齢とともに筋肉が落ちてきます。そのため、膀胱周辺の筋肉もコントロールできないという可能性があるのです。

食習慣も大切です。世の中にある食品は栄養があまり含まれておらず、体を酸性に傾けさせてしまいます。体の中から栄養分が抜けていってしまうのです。それならば酸性の体質を改善することが必要です。参考になるのは日本古来の食事。栄養分がたっぷり入っています。

例えば、大豆・玄米など。そして海藻類。栄養分がたっぷりと含まれています。市販の食事では栄養分があまり含まれておらず、体中の調子が悪くなってしまいます。膀胱の調子が悪くなってしまうのも無理はありません。

ジャンクフードやお総菜に含まれている食品添加物。これも体の栄養分を奪ってしまうものです。こんなものばかり食べているようではいつまでたっても過活動膀胱は改善しないのは当たり前でしょう。

20代くらいの若い女性にも頻尿や過活動膀胱の症状を訴えている人がいます。20代くらいではまだ加齢による問題は出てこないはずです。となると生活習慣として若い時から繰り返してきたジャンクフードなどひどい食生活が原因であるということは予想がつきます。

日本古来の食事は見直して生活習慣を整えてください。その他には適度に日光に当たること。夜ふかしをしないで早く寝ること。自然と調和した生活を送ることも必要です。

多くの人が苦しんでいる残尿感。全国には800万人くらいの患者がいると言われているくらいにメジャーになってきました。その原因ははっきりとつかめていません。だからこそ生活習慣を整えること。自分の力で何とかできるかもしれないのです。体に悪い生活習慣が身についてしまった現代日本人。だからこそ生活を見直してみませんか。原因がわからない残尿感だからこそ毎日の生活の見直しが重要ということです。