男性でも女性でも、そして年齢にかかわらず残尿による尿漏れに悩まされている方がいらっしゃると思います。ここでは、男性の残尿による尿漏れに対する対策について述べてみたいと思います。

残尿による尿漏れの発生

男性では、若い人では20代の方で残尿による尿漏れが発生するケースが見受けられるようです。会社のトイレで小用をしたあと、すべて出しきったと思っていたら、自分の座席に戻って椅子に座ったら、ほんの少し尿がじわーっと漏れてくることによって尿漏れに気がつくケースが多いようです。それでも、1滴や2滴の尿漏れならば、下着から外に漏れることはありませんから、ほんの少し気になる程度で済みます。おそらく周囲の社員にも尿漏れがばれることはないと思います。
しかし、一般的なケースでは、次第に尿漏れの量が増加してしまい、人によっては紙コップの半分程度の量の尿が漏れ出てしまうこともあるようです。このような状況になると、対策をとらなければ安心して仕事をこなすことはできません。とくに外回りの営業マンにとっては深刻です。

尿漏れパッド

尿漏れ対策のひとつとして、尿漏れパッドの使用は効果的だと思われます。仕組みとしては、赤ちゃん用のオムツや、女性の生理用ナプキンと同じように考えればよいと思います。男性用の尿漏れパッドは、下着のなかで男性器を包み込む程度のサイズとなっていますので、すっぽり下着のなかにおさまりますし、肌触りもさわやかな製品が増えています。
そして、実際に紙コップの半分程度の量の尿漏れが発生しても、しっかり尿漏れパッドが吸収してくれますので、スーツのズボンが汚れる心配はありませんし、尿独特の匂いが漂うこともありません。近年、尿漏れパッドの製品開発が進んでいますので、信頼感を持って使用できると思います。

泌尿器科クリニックへ行く

尿漏れがするわけですから、ほとんどの方は何か根本的な治療方法があるはずだと考えると思います。尿漏れの場合、診療科目は泌尿器科となります。しかし、泌尿器科クリニックで医師に診察してもらった結果、病気に罹患しているわけではない場合は、たんなる「尿漏れ」という診断になってしまいます。尿漏れは病気ではないのです。
泌尿器科クリニックの医師によっては、尿漏れ対策を教えてくれます。泌尿器科クリニックには、男性の下半身の模型が置いてあるのですが、陰嚢のあたりを医師が指し示して「男性の尿道は、膀胱からいったん陰嚢の裏側へ降りていき、再び上昇している。そして性器から尿を出す仕組みになっている」と説明してくれます。そして、尿道の周りに筋肉がついているが、その筋肉が衰えていることによって、尿が陰嚢の裏側付近の尿道にたまってしまい、その尿がなんらかの時点で遅れて出てしまう現象を「尿漏れ」というと教えてくれます。
医師によると、尿漏れを解決するためには、トイレで尿を出したあと、陰嚢の裏側にある尿道を指で刺激することによって残りの尿も出し切ることができるケースが多いと指摘してくれます。それを、男性の下半身の模型を使って教えてくれるのです。これは、実行してみる価値があると思われます。

尿道付近の筋肉を鍛える

泌尿器科クリニックの医師が指摘するように、男性の残尿にともなう尿漏れの原因は、尿道の周辺の筋肉が衰えたことだと言われています。そのために尿道付近の筋肉を鍛えることによって、尿漏れを解決する方策も考えられます。具体的には、エレベーターを使わずに階段を使うとか、1駅の距離ならば電車に乗らないで歩いていくといった、下半身を使う行為を重ねることです。休日には、ロードバイクに乗って、ロードバイクで数十キロの距離をひたすら走るのも下半身の運動になって、筋肉が鍛えられる効果が表れるかもしれません。

残尿による尿漏れに悩んでいる人は、表面化していないだけで実際はかなりの多数に上ると想像されます。だからこそ、大企業が尿漏れパッドの開発販売に力を入れています。ですから、尿漏れが発生したら、まずは医師に相談することをお勧めしたいと思います。また、ドラッグストアやインターネットサイトで尿漏れパッドを購入することをお勧めします。くよくよせずに積極的にアクションを起こすことで、このような悩みは解決できると思うのです。