何だかおしっこが残っている感じ。トイレで用をたしてもすっきりしない。何だかおしっこがまだたまっているような気がする。これがいわゆる残尿感。男性や女性の多くがこの残尿感に悩まされています。
できることならこの症状を和らげたいものですよね。そのためには残尿感の原因を知ること。どうしておしっこがしっかりでない症状も感じてしまうのでしょうか。その原因をしっかりと直視しなければよくなることなどありません。
前立腺肥大
その代表的な原因の一つ目が前立腺肥大。男性によくみられる症状です。男性器には男性特有の前立腺という機関があります。これは女性にはありません。膀胱の下にあって膀胱を取り囲むように存在しているのが前立腺です。
これが加齢など、何らかの理由で大きくなってしまうのです。これが尿道を圧迫して、おしっこが尿道を通りにくくなり、不快感になるのです。
過活動膀胱
前立腺肥大で残尿を感じる人もいれば他の原因の人もいます。その一つとして最近有力なのが過活動膀胱です。何となく名前が難しいかもしれませんが、意外と簡単です。
膀胱が何らかの理由で積極的に働きすぎてしまうのです。そのため、おしっこのたまるスピードが速くなり、これによって残尿を感じてしまうというわけです。
おしっこを放出するには排尿筋の活躍が必要です。これが適切に働いていれば、スムーズにおしっこを出すことができます。
過活動膀胱の人は何らかの理由で、排尿筋が収縮を起こし、すぐにおしっこを出してしまいたくなるのです。このような過活動膀胱で悩んでいる人も多いです。
女性の場合
女性には前立腺はありません。しかし残尿感の症状が現れる人もいます。その原因の一つとして、骨盤底筋の不安定さが挙げられます。
年齢とともに骨盤周辺の筋肉が弱ってきて、おしっこをコントロールしにくくなってしまうのです。出産後に残尿感を感じてしまう人もいるし、年齢によって骨盤底筋が弱ってしまう人もいます。
男性の前立腺肥大による残尿感の代わりに、女性には骨盤底筋の緩みが原因になるということも理解しましょう。
一概に決めつけられない原因
上に挙げた前立腺肥大とか活動膀胱の二つの原因が入り組んでいる人もいます。どちらか一つの原因だけで頻尿になる、とは限りません。このような原因の違いもしっかりと見極める必要があります。
この二つの原因に共通することはリラックスしないことです。前立腺も排尿筋もリラックスしていないのです。筋肉の動きが不安定になってしまうのです。その中には、精神的な理由もあります。その理由は人によってそれぞれです。
例えば会社に行きたくない、学校に行きたくない、このようなプレッシャーが残尿感につながってしまうこともあります。
精神的なストレスがたまってくると高齢でなくても症状を起こしやすくなります。
対策しよう
自分がまだ大丈夫だからといって残尿感放置しないようにしましょう。何かの対策を行いましょう。年齢とともに症状の度合いが進みやすいです。例えば、友人と一緒に旅行に行くときなど、残尿感があっては楽しめませんよね。他の友人たちにも迷惑をかけてしまいます。
夜寝るときなどぐっすり寝ることができません。そのため寝不足になりやすく疲れが回復しにくくなります。
仕事のときにも残尿感があると集中できません。集中力が必要とされる職業の人だと、残尿感に悩まされて、仕事に集中できなくなることもあります。このような残尿感放置しておくと大変なのです。
残尿感を自覚するのは嫌なことかもしれません。しかし自分にこの症状が出てきたっていうのは何かの原因があるということ。その原因を突き止めましょう。
その時にはドクターに相談したり、自分の中にある精神的な問題も解決する必要があります。自分が嫌な思いをしないためにも、他人に迷惑をかけないためにも、その原因を自分なりに探り出す必要があるのです。