2023年に中央線の快速に、トイレ付きの車両が導入されるというニュースが入ってきました。おかしいと思った人はいませんか。あれだけ鉄道の発達している東京都内で、そのど真ん中を走っている中央線にトイレがついていないというわけです。
他の地域の人からすると、不思議に思う点もあります。たいていの地域の車両にはトイレがついているからです。残尿に悩む人が増えてきていることがトイレ設置という現れです。
トイレがなかった理由
東京都内の列車にはトイレのない車両がたくさんあります。今回のニュースは中央線でしたが、さらに乗客の山手線にもトイレは設置されていません。
その理由は簡単で、トイレなんかついていると乗客が入るスペースがなくなるからです。トイレなんかよりも、できるだけ多くの乗客を運びたい、という効率主義からトイレを設置しなかったわけです。
その他にも、テロリスト対策があります。危険物がトイレに設置されるおそれがあります。
そのため、用を足したくなった時には下車する必要があります。快速なんかは悲惨で、一度動き出すと、10分以上停車駅がないこともあります。ひたすら我慢するしかありません。そして下車する駅のトイレの位置を覚えておかなければいけないのです。
我慢できない人が増えた
東京都内では明らかに体調の悪い人が増えています。残尿感も悩む人が増えていて「早くトイレに行かなければ」という切羽詰まった人が増えてきたのです。そのため、トイレつきの車両を導入しなければいけないことになったのです。もちろん、おおっぴらに言うことはできませんが。
残尿感のほかにも残便感に悩まされる人も増えています。電車の中で漏らしてしまう人も増えています。汚い話かもしれませんが、車の中で異臭がしたり、駅構内に大便がまき散らかされていることもあります。それくらいまで具合の悪い人が増えてきたのです。そりゃあ、トイレを設置しなければどうしようもありませんよね。
トイレを設置したからといって解決するのか
トイレを設置したからといって助かる人が増えるかというと疑わし話もあります。乗客が少ない時にはトイレを使いますが乗客の多い時間帯には、トイレに入ることすらできないでしょう。ラッシュ時には、車の中で身動きを取ることもできないのですから。トイレに到達することもできません。
満員電車の中を無理やり移動して、トイレについたとしても先客がいる可能性が高いです。しかも満員電車にいるのが嫌で、用もないのに指定席代わりにトイレの中に居座る人もいるでしょう。
こんな時が最も危険です。やっと用が足せると思った時にトイレが閉まっていた時が最も漏らしやすいタイミングだからです。ラッシュ時でない時にはトイレが利用できるかもしれませんが。
トイレに頼らない残尿感対策
そんなわけで。電車の中でトイレが設置されたとしても、利用できるかどうかわかりません。トイレができたからこれで残尿感に悩んでいる人も「安心だね」という簡単なことではないのです。ないよりマシ、程度の単なる付け焼き刃的な対策でしかありません。
残尿感に悩んでいる方々は、結局のところ残尿感を改善させるしか方法はないということです。電車に乗る時には、利尿作用のあるような飲み物を飲まない。普段から健康管理をする。下車する駅のトイレの位置くらいは覚えておく。トイレに近い場所に停車する車両に乗る…などの対策が必要となってきます。あまりにもひどい場合には、大人用の紙おむつを装着するなどの対策が必要となります。
それにしても、いつの間にか体調の悪い人が増えてしまった現代社会。個人の体調の問題ですから。国家や大企業が手を打ってくれることはありません。自分の力で何とかする、という強いメンタルがなければ生きていけない世の中になってきたのです。