子供が夜中におしっこ漏らしてしまう一般的に言われているおねしょ。多くの子供が経験することです。
小学校高学年くらいから中学生になると自然に治ってしまいます。しかし大人になってもおねしょが収まらない人もいます。今回はこの大人のおねしょについてみてみます。
おねしょと夜尿症
就寝中に尿漏れを起こしてしまうことを『おねしょ』といいます。子供のうちはおねしょと言っていますが大人になると『夜尿症』と言われるようになります。呼び方は違いますが基本的には同じものです。
16歳の約2%が夜尿症に悩まされると言われています。しかも最近では大人の夜尿症も増えていて、苦しむ人も多いです。その原因ははっきりしないもので、専門家でも簡単に治療することができていません。
一般的な原因について
大人の夜尿症に一般的な原因が提唱されています。
- 夜間多尿
- 就寝中の排尿筋過活動
- 睡眠覚醒障害
この三つが代表的な原因と示されています。しかし冷静に考えてみるとこれらは原因でなく結果です。
大人のおねしょともなると、精神的なところに原因があると考えたほうがいいでしょう。それとともに、食生活の乱れも精神的な面に大きな影響を与えているので見逃せません。
精神的ストレスが大きな原因
現代人の精神的ストレスは以上です。やりたくないことをやらされていればストレスがたまります。大人では会社にいてストレスがたまります。
子供の場合は学校でストレスがたまります。学校でストレスを溜め込んできたのに家庭内のいざこざで、家に帰ってもさらにストレスがたまります。
ストレスがたまりすぎると体に変調を来します。起きている時は平気な顔でいられるかもしれませんが、眠った時に無意識になります。その時に張りつめた緊張が解け、おねしょをしてしまうことも考えられます。
学校や会社という自分の力ではどうにもならない存在のストレスはそう簡単に克服することはできません。人間の生き方自体が間違っているのかもしれません。
冷静に考えれば会社や学校に行かなくたって生きていきます。生きていくのにそれほどお金はかかりません。学校や会社に行かなければ死んでしまうとか。仕事をしなければ死ぬしかない、など思いつめるのやめましょう。
自分の首を絞めるようなことをすればするほどストレスがたまって夜尿症が治らなくなってしまいますから。
規則正しい生活習慣を構築する
説教臭い話かもしれませんが、規則正しい生活は重要です。朝はそこそこ早く起きて夜寝ることは大事です。生活リズムが乱れると、頭は起きているのに体は寝ている、頭が眠っているのに体が起きているといったアンバランスな状況を引き起こします。
頭が寝ているのに、体が起きていたら無意識におしっこをしてしまうのも無理はありません。規則正しい生活を構築しなければ悩まされるようになります。
人間は夜遅くまで起きている生き物ではありませんでした。電気の発明によって夜遅くまで起きている人は増えました。はっきり言って現代人は異常な生き方をしています。まともな生き方に戻さなければ健康も手に入らないでしょう。
薬という誘惑
処方薬でおねしょが治るという話も出てきています。しかし原因に対処していない以上、大した効果は期待できないでしょう。薬を飲んでおねしょや夜尿症が治ったとしたら、薬が切れたらまた元に戻ってしまうということ。
薬には、副作用があるので子供に飲ませるべきではないし、大人でも長期で飲み続けることはできません。処方薬で病気が治ることは絶対にないということ。副作用が必ず襲ってくるということまで考えましょう。
大人がおねしょをしてしまうの原因はなかなか見当たらず簡単に回復させることはできないかもしれません。だからこそ、生活習慣やストレスのたまりすぎっていう心の部分に目を向けてみてはいかがでしょうか。無理な治療をすれば体に負担がかかり、さらに悪化させしまうことも。それよりも無理な生き方を正すことが根本的な解決につながります。