さっきトイレに行ったのに、またおしっこに行きたくなってしまった。
いわゆる残尿感。不快ですよね。トイレが近くなって毎日の生活もままならない。旅行など楽しい時もあるのに、トイレのことばかり考えてしまう。当事者でなければわからないことですが、つらいことです。
原因を突き止めれば治せる期待も持てますが、その原因すらわからない残尿感もあります。原因不明の残尿感について考察してみます。
苦しんでいる人の多い残尿感
残尿感で苦しんでいる人は多いです。40歳から徐々に増え始めて年齢を重ねれば重ねるほどどんどん増えていきます。残尿感では収まらず、尿失禁になるほど悪化する人も多いです。その問題は膀胱にあります。
しかし、その膀胱を見てみても原因がはっきりわからないことが多く、これが間質性膀胱炎といわれるものです。何かの原因で膀胱周辺に炎症が起こっています。しかしその炎症の原因がわからない。年齢によるものなのか。環境によるものなのかもよくわかっていない。原因不明の残尿感なのです。
ついこの間までは残尿感というものは女性が多く悩みを訴えるものと思われてきました。そしてその年齢についても40歳以降。エストロゲンが減り始め、更年期障害を発症した人が中心だと言われてきました。しかし男性や子供でも40歳に到達しない20歳代の年齢でも、間質性膀胱炎に悩まされる人が増えてきたのです。
病院で行われる治療
一般的に病院に行われる間質性膀胱炎の治療といえば、外科手術などで膀胱を広くする炎症を抑えるなどの方法があります。しかし対症療法にとどまっています。間質性膀胱炎は原因がわかりません。
病院で治療を受けたとしても原因を取り除いていないので、また同じように残尿感が発症してしまうことだって考えられます。難しい問題なのが間質性膀胱炎なのです。
急に治らないから
間質性膀胱炎は原因も現代の医学では把握できず、急に治るというものでもありません。あまり大きな期待はしないほうがいいでしょう。病院のお医者さんが手術であっという間に治してくれるという漫画とかドラマのようなことにはならないのです。
逆にいうとすぐに治らないから気長に様子を見よう、と思ったほうがいいです。気持ちも落ち着くし、むやみやたらに体に負担のかかる治療を選ばなくてもいいからです。
最も手っ取り早いのは生活習慣を整えること。特に生活パターンと、食生活を整えるのが必要です。楽しみながら生活を改善するといいでしょう。食事ならば自炊をすること、肉中心の食生活を止めて野菜中心にすること。
野菜なんておいしくないと思ってはいけません。しっかりと調理をすれば肉なんかよりも満足感の高い料理が作れます。栄養のバランスを整えることで、膀胱の調子も良くなってくる期待が持てます。
しかも、まともな生活習慣を行うことで周りの人にもいい影響を与えます。一緒に住んでいる配偶者や子供など、体に食事を一緒にとることになります。家庭の中も状態が良くなります。残尿感に悩んでいるからといって膀胱のことだけ考えていてはいけません。
健康のことを考えること。一緒に住んでいる家族の健康まで考えて規則正しい生活栄養たっぷりの昔ながらの食品を楽しく調理をして食事するのもいいでしょう。
原因が分かっていない間質性膀胱炎。医学や科学にも限界はあります。すぐに治るものだと思わないでじっくり構えていましょう。そして自分なりにできることはすべてやること。生活習慣を整えること。規則正しい生活をすること。医者にはできない方法です。自分の膀胱の健康にとどまらず、周りの人も一緒に健康に幸せに生活しようという意識を持つことも大切です。