残尿感克服のためには、尿がどのような状態にあるかを客観的に判定することが重要です。そこで行われるのが尿検査。一体どのようなポイントを確認できるのでしょうか。

尿検査の目的

尿の中には、血液中の不要物・有害物・老廃物が含まれています。尿検査をすることにより、血液中のこれらの不要な物質の量がわかります。

水素イオン指数(pH)

特に重要なのが水素イオン指数(pH)。7を中心として数値が低くなると酸性、数値が高い場合にはアルカリ性と判定できます。たいていの場合、尿が酸性に傾くと病気のサインです。

生活習慣の改善に役立てて

尿検査の目的は客観的に尿の状態を数値化することです。数値が悪ければ生活習慣が悪いということです。体にたまったり老廃物が尿の中に多いということがわかります。

普段からろくでもない食べ物を食べていることの証拠でもあります。尿検査をすることで客観的に尿の状態を把握して、生活習慣を整えることが重要です。

過信しない

そのため、いちいち数字に一喜一憂してはいけません。確かに数値が悪ければ薬などで治療することが考えられるかもしれません。しかし、薬の場合には確実に副作用があり、長期間にわたり飲むことはよくありません。

専門家でもわかってない人が多いです。数値を無理やり治療でコントロールしても意味がないのです。なぜなら、人為的にコントロールすることをやめた瞬間に元に戻ってしまうからです。

元に戻ってしまうのは、処方薬でも手術でも同じ。やらなければいけないのは生活習慣の改善です。普段食べているものは、適切かどうかを考えるチャンスです。

尿の特徴

尿のpHの数値は一般的には7.4くらいにとどまっています。体には体の状態を一定に維持するホメオスタシスが働いています。そのためpHが7.4くらいの状態がちょうどよく、これくらいを保つのが健康的と言われています。

体内のpHはミネラルを摂取したり、排出したりすることで上下します。そのため、日頃の食事で積極的にミネラルを摂取することはとても大切です。

尿のpHは7.4くらいに保たれていますが、4.4~8.0くらいの範囲で変化します。尿が酸性になると尿酸値が高く判定され、腎機能低下が疑われます。尿酸値改善のためには血液の酸性化を止めるのが重要です。

アルカリ性食品

その一方でアルカリ性食品というものがあります。摂取することにより血液や尿のpHが上がる食品です。しかし多くの文献では酸性・アルカリ性の体質は変わらずインチキ科学とまで言われていますが、血液がアルカリ性になった時の研究もそれほどされておらず、データもありません。

血液の酸性ばかりの問題として取りざたされていますが、アルカリ性のことについてはほぼ触れられていません。インチキというのなら、研究データも出してほしいものですがなぜか行われません。世の中って不思議なこともあります。

タンパク質

尿にタンパク質が含まれると、腎疾患や尿路系の異常が考えられます。糖尿病・尿路系の炎症や結石が疑われる時もあります。疲れがたまっている時にもタンパク質が出る場合があります。

ウロビリノーゲン

ウイルスや細菌がまじる場合には、ウロビリノーゲンの量が上がります。尿の比重も上がります。妊娠した場合には、ヒト絨毛性ゴナドトロピン (HCG) というホルモンが出ます。

妊娠判定薬はこのホルモンを計測しています。妊娠の検査の場合には数分で終了します。最近ではスポーツにおけるドーピングの検査にも利用されます。

尿検査は基本的には体調不良を発見する手っ取り早い方法です。内臓に異常のある場合には、色も悪くなり、検査の数字が悪くなることもよくあります。定期的な尿検査は健康維持のためにも重要です。残尿感に悩むなら尿には注目です。