残便感や残尿感に悩まされている人、うわべだけの解決策では効果は上がりません。そんなときに自律神経に注目してください。
人の体には自律神経が働いています。呼吸したり血液を循環させたりしてくれるのが交感神経。リラックスした時に現れるのが副交感神経です。交感神経と副交感神経の二つを合わせて自律神経といいます。
うまく働いてくれないと残尿感や残便感がひどくなります。自律神経の働きを改善させなければ快適な排尿ライフを送れないことになります。
自律神経の仕組み
自律神経には交感神経と副交感神経があるというのは説明しました。交感神経が活発になると副交感神経は働きにくくなり、副交感神経が活発になると交感神経は働きにくくなります。
副交感神経が活発になるとリラックス状態になります。この状態こそ排便・排尿にふさわしいのです。腸もしっかり動いてくれるので、便がしっかり出ます。排尿も残尿感に悩まされることもありません。
旅行でトイレが近くなるのは
旅行に行くと便秘になったり下痢になってしまう人もいます。すぐにおしっこに行きたくなる残尿感に悩まされる人もいます。別に病気ではありません。
交感神経が活発になりすぎていて、副交感神経が働きにくくなっているのです。旅行中でも最初のうちは緊張感が高まっていますから、すぐに取りに行きたくなってしまうことも。
旅行に慣れ、リラックスすることが多くなると副交感神経が働き旅行においても残尿感・残便感に悩まされないことになります。
交感神経ばかりが働く現代
現代人はとにかく交感神経ばかりが活発になっています。活発に働くことで交感神経が働きます。交感神経が働くということは、副交感神経が働いていないということです。
バリバリ働くほど交感神経ばかりが高まり、副交感神経が働きにくくなってしまいます。働いてばかりはよくありません。たまには休まなければいけないのです。
自律神経のバランスが乱れて、交感神経と副交感神経のバランスが取れなくなってしまう人が増えています。特に交感神経ばかりが働きすぎてしまう人。
バリバリ働くことができて世間的には立派に見えるかもしれませんが、体は悲鳴を上げています。
副交感神経は休みすぎてバランスを失う
副交感神経はリラックスする神経ですので、活発になりすぎると意欲がなくなったり、気分が落ち込んだりすることもあります。
生活習慣が怠惰なものになってしまいやすいです。何事もバランスよくというのは、交感神経・副交感神経の働きやバランスからもわかります。適度に動いて適度に休むこと。プラスとマイナスのバランスは大切なのです。
どんなポイントを満たすと、自律神経が正常だといえるのでしょうか。その10個の判断基準を紹介します。
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- しっかり眠れる
- 仕事や勉強
- 家事がしっかりできる
- 食欲がある
- 食事の後も不快感がない
- すぐに行動できる
- 疲れにくい
- 切り替えが早い
- 手足が冷えていない
- 体重が増えたり減ったりしない
- 精神的に充実して幸福感がある
これらのポイントをすべて満たすことは大変かもしれません。上に挙げた中このポイントを一つでも満たせるように頑張ることが必要です。時には、頑張らないことも必要かもしれませんが・・・。
自律神経を理解して
今まであまり語られていなかった自律神経の問題。人によっては根性がないから悪いんだという人もいます。人間の体は複雑にできています。
交感神経と副交感神経のバランスが悪ければ、残尿感や残便感に悩まされてしまうのです。自律神経に問題があるのだから、いくら薬を使ったって効果はありません。
働きすぎれば交感神経ばかりが強くなり、休みすぎると副交感神経ばかりが活発になってしまいます。仕事や学業・休息のバランスを取ることが、残便感・残尿感解決の鍵です。