女性が他人に相談しづらい悩みの一つに残尿感があります。高齢者特有の悩みだと思われがちですが、排尿後の残尿感に悩む若い女性は多くいます。今回は、若い女性に残尿感を女性が他人に相談しづらい悩みの一つに残尿感があります。
高齢者特有の悩みだと思われがちですが、排尿後の残尿感に悩む若い女性は多くいます。今回は、若い女性に残尿感を引き起こす主な原因の4つを紹介します。

膀胱炎

膀胱炎はその名の通り膀胱が炎症を起こす病気です。女性の5人に1人 (1)がかかるといわれるこの病気は膀胱に細菌が入り込むことで炎症がおこる病気です。
膀胱炎になると排尿時の痛みや頻尿、尿が濁ることに加え、残尿感も症状として現れます。症状がひどいときは血尿が出る時もあります。

膀胱炎は風邪を引いた場合など体調が悪いとき、疲労やストレスがたまっている時に抵抗力が低下し、細菌に感染して症状が出ます。抵抗力が弱っている時は特に膀胱炎に注意しましょう。また、月経時ナプキンを長時間交換しなかったり、尿意を我慢したりすると細菌が繁殖しやすくなるので、ナプキンを頻繁に交換し、トイレに行きたいときはできるだけ我慢しないことも大切です。

膀胱炎にかかったら、泌尿器科や婦人科を受診してください。抗生物質や抗菌剤の投薬治療で治すことができます。

自律神経失調症

多くの若い女性が悩む病気に自律神経失調症があります。
自律神経とは自分の意識とは関係なく働いている神経のことで、心臓を動かしたり、食べ物を消化したりする神経です。
この神経が乱れるとめまい、腹痛、下痢など様々な症状を引き起こしますが、体に水分がたまっていないときも尿意を感じる頻尿や残尿感といった症状も出ます。緊張している時に頻繁にトイレに行きたくなるのは自律神経の乱れの影響です。

自律神経失調症は主にストレスによって引き起こされますが、女性ホルモンの乱れによっても発症します。女性ホルモンの分泌をコントロールする場所と自律神経をコントロールする場所が脳内の近くにあることから、相互に影響を受けやすいのです。
ストレスをためないようにし、運動不足や食生活を改善することで女性ホルモンの分泌を正常化させる必要があります。

自律神経失調症による残尿感は精神科や心療内科で相談し、カウンセリングや投薬で治療していきます。

月経前症候群

月経前症候群(Pre-Menstrual Syndrome)で腹痛や頭痛、イライラ、不安などに悩まされている女性は多いですが、残尿感も月経前症候群の症状の一つとして挙げられます。
月経前症候群には様々な原因があると言われていますがその一つに女性ホルモンの低下が挙げられます(2) 。

月経前症候群は食生活の乱れや睡眠不足、ストレスによって症状が重くなります。生活習慣を見直し、ストレスをためないようにしましょう。マッサージやアロマなどでリラックスすることも月経前症候群の改善に役立ちます。

一般的に月経をむかえると月経前症候群の症状は消えますが、症状がひどい場合は婦人科に相談してみることをお勧めします。

冷え性

体の冷えに悩む女性も多いです。冷え性はいろいろな面で体に悪影響を及ぼします。頭痛や腹痛、肌荒れなどが主に挙げられる症状ですが、冷え性によって血行が悪くなると臓器の働きが低下し、残尿感が現れることがあります

冷え性は運動不足や食生活によって血液の循環が正常でなくなったときに発症します。生活習慣を見直し、体を冷やさないように注意することが必要です。

冷え性の改善には運動が有効です。体を動かすことで血行よくしましょう。冬だけでなくエアコンの影響を受けやすい夏も冷え性対策を行ってください。

残尿感が気になるときは受診を

普段からストレスをため込まないようにし、生活習慣を改善することは大切ですが、膀胱炎などの病気にかかっている場合は医師の診察と投薬治療が必要です。自律神経失調症や月経前症候群も受診することで症状の改善が可能ですので、症状がひどくなる前に医師に相談してください。
年配の女性がかかるイメージのある尿道症候群や骨盤臓器脱なども若い女性がかかる可能性がある病気です。
残尿感が気になる人はなるべく早めの受診をお勧めします。

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