「何だか尿漏れがひどいな」
「周りからおしっこ臭いと言われる」
「排尿がコントロールできない」
こんな方は、尿失禁を起こしているかもしれません。もちろん残尿感には関係があるので、尿失禁の概要を理解してみましょう。
尿失禁って何?
尿が無意識的にポタポタ垂れてしまうのが尿失禁です。意識的にではなく、無意識的に垂れてしまい、それが継続してしまうのが尿失禁の特徴です。
その原因には、さまざまなものがあります。先天的な膀胱の異常・脳梗塞や脳出血など脳の異常もあります。尿道や膀胱に炎症がある場合。前立腺肥大症や前立腺がんが影響を与えている場合があります。その他にも、尿道狭窄症もあります。
女性の方で、40歳くらいから尿失禁になるのは腹圧性尿失禁が多いです。
健康な人ならおしっこがたまっても、ある程度我慢ができます。尿失禁では、尿道括約筋が緩んでしまうために我慢ができず漏らしてしまいます。おなかに圧力がかかった場合、おしっこが漏れてしまいがちなのです。
骨盤腔内の筋肉が緩んでしまったり、尿道周辺の筋肉が弱くなってしまうことも原因と言われています。
括約筋が弱くなってしまうのも、尿失禁の原因ともいわれています。少なくとも膀胱や尿道周辺に何かの問題があったり、筋肉が弱っている問題が挙げられます。出産経験の多い人は、尿失禁になりやすいと言われています。
おしっこを止められない人
成人女性に排尿の途中でおしっこを止められるかどうかデータを取ったところ、健康な人はおしっこを止められましたが、出産経験のある人や、太っている方はおしっこを止めることができなかった、というデータが出ています。
その他にも、排尿量の少ない場合には止めることができたが、排尿量が多くなると止められなかった、という人もいます。尿の量によっても失禁起こしやすくなります。
どうすれば尿失禁にならないの?
尿失禁の原因はある程度明らかになっています。そこで提唱されているポイントがあります。
- 膀胱いい尿道炎にならないようにする
- 排尿の途中でおしっこを止められるように尿道括約筋を鍛える
- 太らないようにする
これらが、一般的に提唱されている尿漏れ解決の方法です。
筋肉を鍛える
年齢を重ねれば重ねるほど、尿失禁の患者が増えます。体中の筋肉量が減っているのも問題です。
そのため適切な運動をすることが大事ですが、ウオーキングがおすすめです。歩きすぎないように気をつけながら、血行をよくするように心がけましょう。
1日20分~30分するだけでも、全く違います。筋肉量が増えてくれば、尿道括約筋も同時に鍛えられます。人間は足腰が大事です。
尿道括約筋を鍛えるトレーニングもあります。排尿の途中でわざと止めること送り返す。これで尿道括約筋が鍛えられます。
食生活においてはビタミン・ミネラルを取ることが大切です。サプリメントで補給するよりも食材から補給してください。肥満対策にもなり、ダイエットと一石二鳥です。
膀胱や尿道炎は性病で悪化することがありますので性行為には注意しましょう。コンドームなどの避妊具が一般的だといわれていますが、性病に関しては禁欲するのが一番です。
年をとってくればくるほど問題なりやすいのが尿失禁です。年齢に逆らうことはできませんが、上に紹介した3つのポイント。筋肉をしっかりつけること。膀胱炎や尿道炎を防ぐこと、太りすぎないこと。尿漏れ対策と生活習慣の改善は、重なる部分が多いことがおわかりいただけるでしょう。
病院にかかることも大切かもしれませんが、薬物療法や手術療法では、その場しのぎの解決にしかなりません。根本的な解決策を求めるなら、生活習慣の改善から始めてみてはいかがでしょうか。