表の中で残尿感に悩んでいる男女は多いですが、膀胱炎が原因になっていることがあります。膀胱炎を原因とする残尿感は、男性よりも女性に多いと言われています。

どのようなメカニズムで膀胱炎を発症してしまうのでしょうか。そのメカニズムを理解することで残尿感予防の可能性が高まります。

男性よりも女性に多い

男性の場合、尿の悩みというと尿管結石というものがあります。尿管結石は女性はほとんどかからないと言われています。その一方、女性だけがかかりやすいものがあります。それが膀胱炎です。

残尿感に悩む男女は多いですが、その症状の現れ方も性別により差が出てくるのは興味深いです。

女性の排尿のメカニズム

おしっこが出てくる管が尿道ですが女性は男性とは違い3cm~4cmと短いです。尿道が短いために細菌が入りやすく、膀胱炎を引き起こしやすい体型だといわれています。

そして尿道が真下を向いていて、子宮の下に膀胱があります。妊娠すると膀胱が圧迫されて残尿感や頻尿に悩まされてしまう女性が多いです。

女性は、男性と全く体の構造が違うので対応も男性と同じようにはいかない、というのは女性の残尿感・頻尿なのです。

膀胱炎の三大特徴

女性の膀胱炎にはわかりやすい三つの特徴があります。この特徴を備えていればまず間違いなく膀胱炎といってもいいくらいでしょう。

まず一つ目はトイレが近いこと。残尿感が強いことが挙げられます。

二つ目はおしっこの色が悪いこと。濁っている場合には膀胱炎を起こしていることが予想されます。

そして排尿時に痛みを感じること。これが三つ目の条件です。

この三つの条件がそろえばほぼ膀胱炎を起こしていると判断してもいいでしょう。それくらいわかりやすい症状なのです。

最近では自動的に流れてしまう水洗便所もありますが、自分の尿を見なくなってしまうのはよくありません。尿の色は体調のバロメーターでもあります。できることなら、普段から尿の色に注意した方がいいでしょう。

膀胱炎になる原因

女性が膀胱炎になる原因は、いくつかのものが考えられます。下半身が冷えてしまったことによる下痢便秘。下半身周辺の血流が悪くなりそれが原因になって膀胱炎を引き起こすことが考えられます。

その他には細菌の侵入も考えられます。性行為が原因になって細菌が侵入することもあります。

女性では少ないですが結石ができたり、異物があるときにも膀胱炎を発症するともいわれます。

とにかく女性が膀胱炎にならないためには、下半身を冷やさないことが重要です。膀胱周辺の血流が悪くなってしまうと、上に説明したように、膀胱炎を引き起こす原因がグンと高まります。

膀胱炎と腎臓

膀胱に悩まされるということは腎臓にもダメージが加わっているということを考えなければいけません。腎臓で体に入ってきた毒物がろ過されています。その働きが悪くなることで膀胱や尿にも影響が出やすいといえるでしょう。

そのため、残尿感を感じたら腎臓の状態も悪く、改善させなければいけないことは肝に銘じるべきです。おなかが痛いからといってお腹に原因があることは少ないです。

おしっこに問題があるからといって膀胱や尿道だけに問題があるとは考えないほうがいいでしょう。さもなければ他に原因を見誤ってしまうのは当然です。

女性特有の残尿感もある

残尿感対策は男性と女性、全く同じという事ではありません。それが体の構造が全く違うから。特に体を冷やすのはよくありません。膀胱や子宮周辺を冷やすことで残尿感は訪れます。

そうならないためにも普段からおなかを冷やさず温めること。女性用の腹巻きが人気というのも、うなずけるでしょう。膀胱や子宮周辺の血流をよくすることで残尿感が改善される期待が持てるというのは注目するべきポイントです。