おしっこの調子が悪いんだけど・・・

おしっこの切れが悪くて病気なんじゃないのかな・・・

夜中に何回もトイレに起きてしまうんだけど・・・

こんなふうに心配している方もいるでしょう。自分では調子が悪いと思っていても、本当に調子が悪いのか、病気なのか素人にはわかりません。

具合が悪いと思った時に、まず何が正常なのかを考えることが必要。そして正常な排尿の姿から大きくかけ離れている場合には調子が悪いと判断しましょう。

冷静に考えなければ、病気でもないのに病気と誤解してしまうこともあります。逆に、自分では普通だと思っていたけど実は病気だった、ということもあります。それもこれも正常な排尿の姿を知れば判断のつくことです。

排尿の話を他人としたり、比べることもないでしょう。正常な排尿の姿を多くの人は知らないままでいます。まずは基準となる正常な排尿の姿を知りましょう。

正常な範囲って

おしっこの出方には正常な状態があります。まず1回の排尿量は200ml~400ml。1回の排尿時間は20秒~30秒。1日トータルでの排尿量は1000~1500ml。排尿間隔は3時間~5時間。1日の排尿回数は5回~7回くらいと言われています。

この数値が一般的に言われるものですが、少しくらい数値を逸脱したからといって思いつめないようにしましょう。人によって差があるということを覚えておきましょう。これが標準的な排尿の姿です。

  • 1回の排尿量   :200~400ml
  • 1回の排尿時間  :20~30秒
  • 1日の排尿量   :1,000~1,500ml
  • 1日の排尿回数  :5~7回
  •  排尿間隔     :3~5時間に1回

夏場は汗によって水分が放出されるため、排尿量が少なくなる傾向があります。利尿作用のあるものを飲んだ場合にはおしっこの量が増えます。この場合には病気だとか、具合が悪いとか判断する必要はありません。お茶、アルコールやコーヒーを飲んだあとは排尿量が多くなります。利尿作用が強いせいです。

夜中にトイレに行く人もいます。夜中に一度受けるくらいだったら問題はありません。寝る前に利用作用のある飲み物を取らないようにしましょう。

自然な排尿の姿

そしておしっこの量だけでなく、排尿の姿にも注目しましょう。その基準は、おなかに力を入れなくても排尿ができるかどうか。尿が途中で切れたり、終わらなかったりすることはないか。

残尿感、尿漏れや失禁がないか。夜中に排尿のために起きることはないか。尿意を感じてからも我慢できるか。このポイントをすべて満たしていれば正常な配慮の姿といっていいです。

  • おなかに力を入れなくても排尿できる
  • 尿が途中で途切れない
  • 残尿感がない
  • 尿失禁や尿もれがない
  • 排尿後すぐに尿意を感じない
  • 排尿のために就寝後起きない
  • 尿意をはっきり感じてからもがまんができる

 

これらのポイントを満たしている方は、膀胱や前立腺の調子に問題がないことを意味します。おしっこをうまくコントロールすることができる体です。

このポイントを満たしていない方は、膀胱や前立腺の調子が悪いと推測されるので、食生活に気をつけることが肝要。体に負担のかかるものを食べないようにしてくださいね。

正常な配慮の姿を知ることは大切だけど思いつめないことも大切

正常な排尿の姿を知ることによって、調子が悪いかどうかを自力で判断することできます。調子が悪ければ対策を取らなければいけないし、何もしなければ改善させることなどできません。

残尿感に悩んでいる方は上に説明した正常な排尿の姿を頭の中に叩き込んでおいてください。

それでも、神経質になる必要はなく、少しくらい正常から逸脱したとしてもそれほど問題はなく、むやみやたらにストレスを感じることのないようにしましょう。